車両メーターの走行距離を書き換えます。

海外などでは書き換え機が出ていますが、解析で行います。

記述方法は車種毎によって異なります。


通常距離情報はメーター基盤の EEPROM に書き込まれています。

今回対象になるメーターには、93C66が採用されています。

解析のため93C66にリードを接続してデータにアクセスします。

データを読み込みます。

このデータの中に積算距離の情報がありますので、解析をします。



【解析の結果】


69AF(3箇所)と、アドレス 000-025 のFF80が積算距離情報だと判りました。

積算距離の数値を数量と文字(数字)にしてメモリに格納しています。

69AF16進補数を算出すると9650になります。

FF80は 000-025 の38アドレス を使用しています。

合計すると、9650+38=9688になり、 メーター表示の積算距離情報となりました。
 

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解析情報に従い、メーターの積算距離を印意の123456kmに変更してみます。

96AFを 123450 の16進補数(FFFFFF-123450=)EDCBAFに書き換えます。

96AF FFFF → CBAF FFED

アドレス 000-025 の FF80 を、006-025 について FFFF に書き換えます。

0-5の6アドレスをFF80にして、それ以外はFFFFにすると 123450 + 6 = 123456

 

メーターEEPROM には積算距離 情報以外に、車両情報も含まれています。

間違えた書き換えを行うとメーターが使用できなくなるだけでなく、

車両本体に支障をきたすことがあります。

注意:メーター書き換えを行いその事実を隠して車両を譲渡すると、違法になる場合があります。